必殺! 人間魚雷 日栄独伊・恐怖の特殊潜航艇

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いうまでもない。 特殊潜航艇は、もともと水中ゲリラ 第戦用の武器であ 0 た。つまり、敵艦隊 の勢力が味方よりも大きく、とても正 面切っての大海戦など仕掛けることが できない場合に、こっそりと相手に気 づかれないように使う、武器なのであ イタリアやイギリスの海軍が、ほか の諸国よりもはるかに広範囲にわたっ てこの戦法を採用した理由は、ここに ある。イタリア海軍の場合、地中海 ( 彼らは、これを″われらが海〃と好 母んで呼んでいた ) は、イギリス海軍の 航制圧下にあったが、敵のイギリスは、 一れ長くのびた海岸線の各所に、狙われやア 一。破すい碇泊基地をもっていた。これらのタ 目標にたいして特殊潜航艇を使えば、 最小限の人員と装備で、じゅうぶん効魚 果のある攻撃を仕掛けることができた邸 のである。 ヨーロツ。ハの大部分が、いったんド

一九三九年から四五年の大戦中、勇怖もあったが、同時にまた、これとはれに打ちまたがってーー暗黒の海のな 気を示すのは、ごくあたりまえになっ異なった攻撃手段もとられていた。個 かを、しのびやかに突き進んでいっ ていた。一般市民、国民防衛軍、それ人または数人の小グループが、勇気 た。男たちは、敵の水域のまっただな に当然ながら、参戦各国の軍隊が勇気と、卓越した人間性とを発揮すること かで、闇につつまれ、まったくの孤独 。こっこ 0 を発揮した例は、数かぎりない。 によって、遂行した攻撃法である。 それというのも、当時は以前にもま この特殊潜航艇の物語は、そうした 彼らはこの任務についた当初からす して勇気を必要としていたからかもし攻撃手段について述べるものである。 でに、「おれたちの手にしているのは れない。 特殊潜航艇で片道切符だけかもしれない」というこ 戦争技術も、昔にくらべると、たし 水中ゲリラ作戦とを、どんな地上部の兵士たちより かに格段に破壊力を増していた。集団 彼らは小さな舟に乗りこんでーーせも切実に感じていた。 爆撃や— ( 大陸間弾道ミサイいぜい人間魚雷ぐらいの大きさのもの だが、こういった任務につく英雄の さつりく ル ) 、非戦闘員の無差別殺戮などの恐しかなかったので、多くの場合は、そ候補者たちが、どこの国にもいたのは 人間魚雷、イタリアに誕生

つ 3 4 5 6 7 8 必殺 / 人間魚雷 / 目次 人間魚雷、イタリアに誕生 英海軍水中作戦、準備完了 独戦艦「ティルピッツ」を撃破 英潜航艇、地中海で大暴れ 極東の海で対日作戦 「ネーゲル」に賭けるドイツ 連合軍護送船団を狙え / 人間魚雷「回天」 6 イ 5 9 / 142 159 185